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分解した所です。
分解は他の故障もあり、これで3〜4回目?。
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上の基板が「P板A」と言い電源と制御部分です。全体は透明シリコン樹脂で覆われていて制御用ICは裏面なのか見えません。ここは湿気対策は十分な構造です。
下の基板が「P板B」と言い、操作パネルになります。
清掃しましたが、この段階では直りませんでした。
元のスイッチは2本足でしたが、これは4本足です。基盤には元々、このタイプの穴が4本余計に開いていましたので加工は不要でした。ただ高さが0.3mm低くなったのでプラ製の取り付けスタッド(本体側)を削りました。
交換後の写真
操作パネル「P板B」の表面と裏面です。
操作用のボタンスイッチが11個あります。
基板の材料は紙フェノールのようで湿気を吸いそうです。
良く見るとLEDの数本のリード線が錆で細くなり弱くなっています。
交換するほどではありませんが水気があった痕跡です。
ここの構造は湿気対策が不十分と言わざるを得ません。
制御系でリレーを使用していない所を見るとMOS−FETを使った制御と考えられます。とすればMOS−LSIによる制御回路はハイインピーダンスとなってきます。
現代回路はMOSを多用し省エネするのは一般的な傾向です。
であれば、回路の絶縁性の確保は必須だったはずです・・・。
・・・と、勝手な推察ですが・・・ コスト下げたかったのかな・・・ (^^ゞ
2012年(平成24年)7月
梅雨明けが気象庁から発表された夏の猛暑の日でした。
ついにトイレのウォシュレット(シャワートイレ又は温水洗浄便座とも言うらしい)が故障した (@_@;)
※ウォシュレットとはTOTOが販売する温水洗浄便座の登録商標ですが世間では広く浸透しているので、あえて、こう呼びます。
我が家のウォシュレットは平成18年から使用のもので、中古で入手して自分で設置したものです。
メーカーと型番は・・ ナショナルの ビューティ・トワレ DL-SGX20 です。
6年が経過してるので寿命と言われれば仕方ありませんが、家計切迫の折、直るかどうかチャレンジです・・・・。
●故障の状態●
電源ランプの緑色LEDのみが点灯して操作ボタンは何処を押しても電源を入れ直しても
他の赤色LEDは一切点灯しません。 また、着座しても一切の機械的動作(ファン動作も)もしなくなりました。
いわゆる、ウンともスンとも動かない状態です。 (ーー;)
●故障の原因箇所●
最初は接触不良か部品が焼損したとかだと思いましたが、そうではありませんでした。
原因は操作ボタンのある基盤が湿気を帯び、絶縁不良を起こしたのではないかと言うことです。
操作パネルのプリント基板の材質は紙フェノール基板のようで耐湿性が良くないようです。
操作パネルの上はプラスチック樹脂で覆われて、更にボタン部分はフイルムで覆われています。
しかし、トイレの性格上、水気が多い場所です。 LED素子などの配線部分は錆で細くなっている
所もあり湿気を帯びた痕跡がありました。 特にボタンスイッチ内への水気滲入は絶縁不良の原因になります。
●修理の方法●
操作パネルの基板「P板B」にあるボタンスイッチ11個をハンダゴテで抜き取り、OFFの時に無限大であり
ONの時に導通するかアナログテスター(デジタルは向きません)でチェックします。
ポイントとしてはボタンスイッチを基板から外す時に多少、ハンダゴテの熱を掛けてボタンスイッチの中から
湿気を飛ばすつもりで外していきます。 チェックしてOKならハンダ付けで元に戻します。
ボタンスイッチが不良なら代替部品に交換するしかありませんが大丈夫でした。
その後、基板全体をドライヤーで熱めに乾燥させます。 裏面はマスキングされていますので表面が主です。
幸いにも、この基板には抵抗、LED、ボタンスイッチ等、熱に強い部品しか付いていません。
故障の原因はボタンスイッチの接触不良ではなく湿気により基板を含めた絶縁性が劣化したものですので
乾燥を十分に行い絶縁性を確保するように行います。
思い起こすと今まで、いろんな家財が壊れたり故障したりして、その都度、修理を試みてきました。
成功もあれば失敗もありましたが、この際、その記録を残してみようと思いました。
修理の対象は家屋や家電製品が主です。
■2016年10月 ついに故障して修理断念。
TOTO製の壁スイッチ方式を新品(3..5万円弱)で購入して自前で交換しました。
分岐栓まで交換するので古い栓がなかなか回らなくて(;´・ω・) なんとか回して完了です。
とりあえず故障回復です。
外したボタンスイッチにテスターを当てると、一個だけ開放なのに50kΩ程度のものがありました。
内部が腐食しているのかも知れません。
■ 2015年(平成27年)2月 またまた故障再発しました。 (2年7ヶ月持ちこたえました)
今回もボタンスイッチ11個を全て交換して復旧しました。 どうも湿気が浸入するようです。
スイッチ上部は、いろいろ対策してます。 今回はビニールフイルムをスイッチの上に置きました。
思うに、コントロール部のプラ筐体後方は本体と繋がっています。そこから湿気がやってくるのではないかなと
思っています。 次回は隔離板など入れてみましょう。
でも、次回、壊れたら汚れもあるので、交換かも知れませんが・・・・・
平成18年から使用だから、9年目なんだなあ〜 そろそろ、解任時かな・・・・
完全復旧しました。 (^_^)v
全ての赤いLEDも点灯するようになり機構部分も問題なく動作するようになりました。
これで家計が1万数千円は助かりました。 やれやれ・・・ (^_^)v
以前、ボタンの上のフイルムが破れたので修復した経緯があります。 今でも水が浸入する様子はありませんが念のため防水スプレーをかけておきました。
故障修理に要した時間は2時間半でした。
ついでに脱臭ファン、フイルターやノズルなど、普段は掃除出来ない部分も清掃しておきました。
後日、操作ボタンの上にペット板0.3mm厚をマスキングして水気が浸水しないようにしました。
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問題のボタンスイッチです。
以前から「おしり」SW2ボタンを押すとビデ(SW3)を押したような動作をして変だとは思っていました。
数回押し直すと正常動作したので、そのままでしたが、絶縁性が不十分だったと考えられる現象です。
ボタンスイッチ11個にハンダゴテを当てて外し、テスターでチェックして戻しました。交換するほどの不良品は無しです。 更にドライヤーで基板を熱乾燥させました。
この後、仮組み立てで、ボタン操作すると赤のLEDが点灯するようになりました。
→右は組み付け写真です。
ついでに、以前からの不具合も直す事にしました。
蓋の開閉が縦にロックしづらくなってきましたので部品を分解してロックし易いようにしました。
ナイロン部品を熱してきつくなるようにしました。(赤矢印) ちょっと頼りない作りの部品です。
本体の取り付け位置が、もう少し1cm程、水タンクから離れれば問題なかったのですが、水タンクが大きいいために縦に立ちづらい傾向です。
どうしてもダメならマグネットを利用しようかと思っています。なんせ男子用で使用中は焦ってしまいます・・・ (^_^;)