土壌殺菌器の制作



2025/5/17〜2025/11/21 (6ヶ月間) 

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30年前に庭先で家庭菜園で露地栽培していました。
数年後に連作障害になり、土を焼いたり薬剤を入れても駆除できませんでした。
顕微鏡で土を覗くと明らかにネコブセンチュウがいました。

仕方なく、プランター栽培に移行したのですが、毎年使う土壌の再利用に悩んでいました。
駐車場に土をばら撒いて大型の灯油火炎バーで焼いていました。
しかし、住宅街でもあるし、火事の危険もあるので中止しました。

DIYセンターも引き取りをしてくれましたが、根っこ取りやふるいが必要だったり前処理が面倒でした。
そこで、土壌殺菌器を作れないかと何年も思案し続けて、やっと制作に着手しました。
試行錯誤の連続でしたが、なんとか実用になる物が完成しました。


<構造概略>
全体重量 約10kg。 高さ750、幅700、奥行360

モーターの低速回転で土壌を攪拌しながら500Wヒーターで加熱します。

1回で処理できる土の重さは約2kg(3.5リットル)で、約1時間で
土壌温度が65度で処理を終えます。

連続運転時間はMax120分です。 (安全の為、タイマーで強制切断します)

モーターの回転は連続ではなく1分半ほどで一旦停止し、4分周期で回転を再開する
特殊な間欠タイマー回路を内蔵しています。

ネコブセンチュウ死滅には60度以上が必要なので内部の土の温度と土を入れる缶の
外周温度計が備わっています。 

土を入れるペール缶は3層構造の断熱材に覆われています。



各部名称

運転風景
土壌殺菌しようとする土を大鉢から左の入れ物へ移します。

(入れ物は一斗缶の下部をカットしたものです。 
土は約2kgの量です。)
土をペール缶にスコップを使って入れます。

その前にメインスイッチとタイマーを右に回して、モーターSWをONして攪拌しながら投入します。

途中で攪拌が止まるなら、メインSW後方の間欠タイマーリセットスイッチを押します。
ヒータ部分を装着します。
上部2か所の差し込みを合わせて押し込みます。

ヒータSWをONにします。
回転タイマーは120分にセットしておきます。
土の温度を見て65度程度になったら殺菌終了です。

ここまで約1時間です。

ヒーターSWをOFFにして軍手を付けてヒーター部をを取り外します。
装置を斜めに傾けて攪拌したまま、土を長めのスコップを差し込んで取り出します。


(スコップが攪拌器に巻き込まれないよう注意!
巻き込まれたら、モータSWをOFFにすれば外れます)


制作風景
紙模型のイメージです
実寸サイズで図面を作りました

上が白いのはサイズが足らなかったので白紙を継ぎ足しました。
図面のクローズアップです

攪拌スクリューとモータ連結部分です

木材のカットの模様です
金物部品の作成中です
攪拌スクリューを支える回転軸です。
両端にベアリングです。
ペール缶に回転軸を仮装着したところ
攪拌スクリューです

回転数は無負荷時に13.5回転/分。
負荷時は遅くなります。

ヒータ部分です

500Wで赤熱します。
間欠タイマーユニットです。

間欠タイマーの出力イメージです。

ON時間が長いと土が粘土状になるのを防ぐ工夫です。
間欠タイマーの回路図です

クッリクすると拡大します。
土壌殺菌器の全回路図です

クッリクすると拡大します。


 あと書き

  去年、完成して今年は1週間、フル運転しました。
  土は処理後に多少、粘土状になるので多めのパーライトを混ぜ込みました。
  それと醗酵牛糞や苦土石灰、油粕などを混ぜ込みました。

  プランターや大鉢の数があり、時間がかかりますが、1時間放置すれば終るので楽な方です。
  ただ、もう少し処理能力があればと思います。

  今のところ、60cmプランター1個で、2.5回の処理が必要です。
  一つには土が多いと攪拌が止まってしまいます。 攪拌器の見直しが必要かも知れません。
  モーターのトルクは100%設定です。 モーター温度は熱くなっていません。せいぜい40度です。
  あとはギヤ部をもっと低速にすればトルクも上がるでしょう。 (2GN90K→2GN120Kへ変更)

  このような装置は広い家庭菜園では使用出来ません。
  連作障害防止には同じ作物を同じ区画で作らない事だと思います。
  広い畑の場合は太陽熱による、透明シートで土を加熱がよいかと思われます。


  ――― 2026.10.26記 ―――


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