作業の注意要点メモ

  1)入手した新SSD(512GB)の初期化
    「2.5インチ SATA HDD USB変換 アダプタケーブル」を使用して初期化と
    NTFSでクイックフォーマット実行しました。
    今回は故障SSDもMBRなので合わせます。 間違ってGPTにすると復元不能となります。
    作業はPCに標準搭載の「ディスクの管理」を使います。
    但し、領域確保、パーティション確保やドライブレターの割り当ては行いません。

    (手順:スタート→Windows管理ツール→コンピュータの管理→ディスクの管理)


  2)環境復元時の注意
    MBRの復元は行いますが、ディスクシグネクチャ(署名)の復元は行いません。
    これを行うと、クローン環境を作成した事になります。
    そうすると、後で故障SSDをPCに接続しても、故障SSDはオフラインになって利用出来
    なくなります。 (同一署名のディスク接続を許さないのがMS仕様だからです。)
    
   (今回は失敗して重複してしまい、新SSD側のMBRを再構築し直しました。
    システム修復ディスクと コマンド >bootrec /RebuildBcd を利用) 

  3)Acronis True Image 2020 の復元処理のマニュアルはメーカーマニュアルには
    明快な明記はありませんでした。手順はバージョンによって様々なようです。
    今回は手順の画面キャプチャを取得して保管する事としました。
    
    今までの各ドライブのパーティション容量や使用量の把握は非常に重要です。
    特にCドライブの使用量は50%程度にしておきました。
    それと、今までのパーティション形式(MBRかGPT)かも事前把握が重要です   

  4) 各操作の画面キャプチャ 

    イ)BIOSの起動順序の変更

    ロ)Acronis True Image 2020ディスクでの復元の起動

    ハ)Acronis True Image 2020の復元処理の詳細

    ニ)Acronis True Image 2020でのバックアップ処理 →メーカ―マニュアル
      外部HDDに取得します。 分かり易いように事前にフォルダを作ります。
      フォル名には年月日やOSバージョン等を入れておきます。
      後々の復元処理で日付を問うてきますので年月日はフォルダ名に明示を勧めます。

      



    ホ)システム修復ディスクの起動とコマンド投入まで

    へ)新SSDのDとEドライブの領域確保

      ト) Acronis True Image 2020のでのバックアップ処理の詳細


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2021年(令和3年)1月24日作成

         
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はじめに

 昨年の夏にノートPCのHDDをSSDに換装しましたが、今回、そのSSDが故障し
起動出来なくなり、一時的に予備のHDDに交換し、更に新たなSSDに乗せ換えました。

この一連の作業の記録を備忘録として記録しました。


 対処PCと必要機材、作業方法
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 1、ノートPC
   PCの仕様
    DELL Latitude E5520   2011年春発表 法人モデル
    CPU/Intel Core i5-2520M OS:Windows 10 バージョン 20H2 Pro32ビット版    
    メモリ:4GB 15.6インチワイド、DVDマルチドライブ

 2、必要資材

   A)故障SSD 480GB (King Space製 P4-480)

   B)仮HDD 512GB 7200rpm

   C)新SSD 512GB (WINTEA WT200-SSD-512GB)

   D) システム修復ディスク 32ビット版 (DVD)  

   E)Acronis True Image 2020 (インスト―ル用 兼 起動用 DVD)

   F)USB接続外付けHDD 2TB(USB2.0仕様)
     この中には、3カ月前(2020年10月2日取得)のCドライブのバックアップがあります。
     OSバージョンは、1909
     その他、DやEドライブも古いデータが保管されています。 

   G)2.5インチ SATA HDD USB変換 アダプタケーブル

     



   1)PCの故障の状況
     2021年1月中旬 起動時にブルー画面となりました。
     ブートストラップ(MBR)に関するエラーです
     ( 停止コード: Inaccessible_Boot_Device )

     


   2)暫定対処
     システム修復ディスク(DVDで作成済み)起動により、
     コマンド(>bootrec /RebuildBcd)を打ち込み、MBRの再構築で一旦は回復。
     その後、直ぐ同じエラーになり、MBR再構築のコマンドも効かず、SSDの認識すら
     しなくなりました。 (修復ディスク起動までの手順はこちら
     故障SSDがMBR故障であれば、C、D、Eドライブ内のデータは生きている可能性は大です。


   3)復旧までの作業工程の流れ
 
    3‐1、故障SSDを取り出し、仮HDDを載せ、外付けHDDを接続し
        3カ月前のCドライブ環境を復元(処理時間約90分)
     
    3‐2、上記は古いので3カ月分のアプリやメール等の差分を手で埋めました。
        但し、OSバージョンは 1909で止めておきます。

    3‐3、故障SSDをUSB 2.0-SATA変換アダプターケーブルを使って接続し
        Cドライブ内のピクチャやデスクトップ、ドキュメント等のデータを
        仮HDD内のCドライブにコピーしました。
        更に、故障SSD内のDやEドライブの全てのデータを外付けHDDに退避させます。

    3‐4、仮HDDのCドライブを外付けHDDへイメージバックアップしました。

    3‐5、上記のCドライブ環境を新SSDへ復元しました。(処理時間約60分)
        
    3‐6、新SSDにDとEドライブの領域を確保しました。
        外付けHDDから、DやEドライブの全てのデータを新SSDへコピーしました。

    3-7、新SSDのOSバージョンを1909から20H2へ大型バージョンアップ。

    3-8、20H2になったら、新SSDのCドライブ環境を外付けHDDへ
         イメージバックアップして終了。


    上記のプロセスフローチャート図




<参考にしたサイト>

ブートセクタとは何か
https://PCtrouble.net/storage/bootsector.html

修復ディスクの作成方法 
https://faq.nec-lavie.jp/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=018652


Disk署名が重複した場合の一般的な回避手順
https://support.hp.com/jp-ja/document/c03933322

今回は、上記の手順では効かなかったので下記のコマンドでMBRを再構築して回避できました。

Windows RE で Bootrec.exe を使用してスタートアップの問題を解決する
(コマンド対応でBOOT破損復活の手助けになります。)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/927392/use-bootrec-exe-in-the-windows-re-to-troubleshoot-startup-issues


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  後書き 

1)故障したSSDについて
  去年(2020年)8月に購入後、10月まではシステム環境のバックアップは出来ていました。 
  10月の中旬頃には、バックアップツールがエラー検知をして、バックアップが不能になっていました。
  今、思うと既にSSDのエラーが出ていたのでしょう。
  今回もDやEドライブからのデータ読み込みで、幾つかのデータが読めませんでした。


2)サードパーティーのバックアップツールについて
  今回、利用中のパソコンが32ビットマシンの為にWindows標準のイメージバックアップが
  使えない状況になっています。 (MSの方針で1803以降、非推奨となり動作不能なのです)
  もし、64ビットマシンならば、Windows標準のイメージバックアップのツールが利用できる筈ですので
  サードパーティーのバックアップツールも購入は不要です。 
  但し、システム復元と言うのはイザと言う時に使えなかったのでは困ります。 
  事前検証が必要ですが、なかなか困難を伴うものです。
  いずれにせよ、Windows標準の「システム修復ディスク(DVD)」は事前に作成しておきたいものです。

  それと、言うまでもなく、確実な復元が行えるツールによるシステムバックアップを小まめに取得して
  おくべきです。 取得していない場合、HDDやSSDが故障した場合のシステムの復元は不可能です。


3)外付けHDDについて
  高速なバックアップや復元作業を考慮すると高速なSSDを利用した方が良いかも知れません。
  それと、USBの仕様も最近は高速な3.0があります。
  システムの容量が大きくなった時代、周辺の記憶装置やインターフェースも高速な仕様を選んだ方が
  軽快に作業を進められるでしょう。



 ※このページの情報は個人の備忘録です。 
   安易に真似をなさらないようにお願いします。 
   実行する場合、自己責任でお願います。 当方は責任を負えません。 あしからず。


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