はじめに

 現在、無指向性のアンテナ(ディスコーン)を使用してますが、指向性アンテナもあればと思い自作を始めました。 
進捗は難航しており、3月上旬に始めましたが完成には至っていません。

仕様としては7エレメントでブーム長は1m程度と思っています。 
多少、ブーム長に無理があるかも知れません。

制作にはアンテナアナライザ(Nano VNA)と自作の電界強度計を使用してます。
Nano VNAの使い方も不慣れで、時間を浪費してます。
最近(3月下旬)、やっと光明が見え始めてきました。
7エレ状態での実機での送信時はSWRは低く、無難に送信はできました。
しかし、まだ疑問点は多くあるので、いろいろ実験を繰り返し中です。


以下は製作途中の様子です。

材料は針金ハンガーです。

針金を切り出して端子を付けた所です。
放射器を残して部材が完成したところ。
ブームは水道パイプでVP16 1mです。
エレメント結合部のアップ写真です。

端子はR2-4と電材です。

この電材はブームをスライド調整できるので便利です。

位置が決まれば裏からネジ止めしようかと思います。
これは給電部です。
M型コネクタはアクリル板で支えてます。
エレメント長を可変出来るようにしてあります。
これは、まだ3エレ状態のアナライザの様子です。

エレメントの長さがまだ決まっていません。

エレメント間隔についても未定です。

SWRの1目盛りは0.5 なのでバンド内は1.3程度です。




自作の電界強度計による測定のイメ―ジです。 



ビームパターンの測定結果です。
半値角の角度は±約20度と良好に見えました。 (2022.4.2)





これは7エレメントの状態のSWRです。 1目盛りは0.2になってます。
430M帯で約1.3程で良好に見えます。
測定点はアンテナ給電点にNano VNA付属30cmケーブルx2です。
その長さでキャリブレーション済みです。
実際の送信でも良好に見えています。
まだ、2Fベランダ上での事で8mまで上がっていないのと
ローテ―タに載せていません。
受信中に手動で回転させると受信の強弱がありました。






 途中経過 

とりあえずは完成したかに見えます。
ただ、今だに調整方法が定かではありません。
ネット上でSWRカーブがV字型にならないよう穏やかになるようにと言う注意を目にしましたが
その差異も確認出来ていません。

シングルループから3エレ、そして7エレに拡張する時の調整の目安が釈然としないままです。
SWR特性だけでは不十分で、前方への放射や後方への放射を、どう調整するのかは
今後の課題です。 (2022.4.2)

ここまでのマトメ (2022.4.3)
   現状の寸法などです。 

右から反射器、放射器、第1導波器〜第5導波器

      全周長  前後間隔  反射器からの距離
---------------------------------------------
反射器  774   0   0
放射器  678  232  232
第1導波器  653  103  335
第2導波器  625  165  500
第3導波器  625  190  690
第4導波器  625  189  879
第5導波器  625  108  987
第1導波器、放射器、反射器の円周長は可変式です


現在、3本共、最も短い位置にあります。


第一導波器と放射器

一番、重要な箇所です。

この間隔を詰めるとf0は上がり、SWRはV字型になりバンド幅は狭くなりました。
特性がクリチカルになるようだったので若干(10mm)、離してます。

このアンテナは研究材料で、使うとすれば移動用かなと思っています。
今後、固定用を制作しようと思ってます。 
固定用は防水対策や強度の課題をクリアする必要があります。
材料は余っている銅線3φを少し使ってみようかと思います。

 

第2作目のPart2へ続く


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7エレ・ループアンテナの自作

430MHz帯用
2022年(令和4年)3月29日

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