HF帯4バンドマルチ・逆Vダイポールアンテナ
(7M、14M、21M、28M)の製作
2021.9.4着手〜2021.10.13 4バンド完成
2021.10.15 3.5Mhz拡張検討中 (5バンドとなるか?)

2021.11.16 5バンド達成(3.5〜3.8Mを含む) 詳細

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トラップコイルを使用した4バンドマルチの逆Vダイポールのアンテナを製作しました。

各周波数はSSBでの使用を考えているので以下の周波数を目標にしました。
  7Mhz帯:7.04Mhz〜7.2Mhz
 14Mhz帯:14.100Mhz〜14.350Mhz
 21Mhz帯:21.150Mhz〜21.450Mhz
 28Mhz帯:28.20Mhz〜29.0Mhz

アンテナは既存の地デジアンテナの
ポール(3m)の1m下に給電点があります。
敷地の関係で左側はあと1m
右側はあと5mほどです。
給電点は吊り下げ式でメンテ時に
上げ下げが出来るようにしました。


エレメントは100V用の赤黒が対の被覆電線です。
撚り線で0.3φx26本ですので1.8muの太さです。

(写真は給電点を50cm上げる前のものです)
給電点UPの裏側(東側)から見た様子

同軸ケーブルは直下に落とさずに、鉄製ポールから
離れるように、やや斜め方向に降ろしています。
吊り下げロープにも巻いています。


この写真は下から100mくらい離れた望遠写真です。
28M用のコンデンサ(1.5D-2V)、約8PFです。

剥き出し部分は最終的にシリコンでコーティングしておきました。

端子は圧着端子です。


コンデンサは塩ビパイプの中に押し込みます。
トラップ゚コイルの調整風景です。

左側がディップメータ(自作)で周波数カウンタへも繋がっています。

右側はオシロスコープのブローブでアース線を先端に繋いで1ターンコイルとして、共振信号を捕えます。

調整は最後はコイルの間隔調整となりました。
共振する波形が最大になるピーク周波数を測定します。
コイルは化粧品ボトル(透明なPET製)に収めました。
上部はシリコンで蓋をしました。
下部はブチルゴム製の圧着テープで切り取った
底蓋を取り付けました。
底の部分には水抜き穴を設けました。
完成した28M用のトラップコイルです。

エナメル線0.9φとポリエチレン線0.9φの平行巻
fo=28.6Mhz 8.2PF  3.8μH  15.5T コイル長28.8mm

21M用は一回りケースも大きくなります。
エナメル線0.9φとポリエチレン線0.9φの平行巻
fo=21.3Mhz 9PF  6.2μH  24.5T コイル長43.2mm

いずれも塩ビVP16=直径22.0mmに巻きました。
21M用のコンデンサ(1.5D-2V)、約8PFです。

この後、剥き出し部はシリコンコーティングします。
7M、21Mだけの地上テスト(2mh)の仮接続です。

見えてるのは21Mトラップコイルです。
巻き数も多いいのでケースも少し大きいのを使いました。
全てのエレメントをバランに接続しました。

この後、屋根に持って行き据え付けとなりました。
バランのネジ止め部にシール材を塗り込みました。

シリコンだと取り外しが困難になるのでこちらを選択です。

 SWR
 
これは、2021.10.13時点での特性です。
実は10/12時点では悲観的に見えていました。

その日、SWRメータの不良が発覚して修理したのです。
SWRメータは左側がPOWER(進行波)で右側がSWR(反射波)を計測してます。
ところが左側のメーターが0にならず何かもどかしく、叩くと0になってました。
原因はヒゲゼンマイが1本、アグラをかいた形でずれていたのです。
それを修復しましたら、メーターは綺麗に0になるし、軽やかに動くようになりました。

その後の計測がFの赤線グラフです。
全体がペッシャンコこなってなだらかになっています。
メーターが重かったのでしょう。

とりあえず、今はこんな性能です。
但しFは雨が降った後で屋根が完全に乾いていません。
ただ、給電点をもう少し上げられる(40〜50cm)のでトライしてみようと思います。
その後、天候を見てヒゲ調整です。

   
 




その後のSWR
   10/14(快晴)に給電点を50cm上げてヒゲ調整を行いました。
   かなり良い結果となりました。(B赤線グラフ)
     7Mhz帯:7.04Mhz〜7.2Mhz     SWRは1.14〜1.10〜1.19
    14Mhz帯:14.100Mhz〜14.350Mhz  SWRは1.4〜1.1〜1.2
    21Mhz帯:21.150Mhz〜21.450Mhz  SWRは1.15〜1.10〜1.1
    28Mhz帯:28.20Mhz〜29.0Mhz    SWRは1.55〜1.15〜1.6

   更に10/16朝方、雨が降った後の SWRです(C緑線グラフ)
   SWRは一段下がっていました。
   14Mや21Mはまるでダミーロードに繋がってるように見える所がありました。








 3.5Mhz帯の拡張

  ページが大きくなったので別ページに移ります(その1)





 あと書き 

地上テストは玄関先で2mの高さで行いました。
 14M、28Mエレメントと7M、21Mエレメントで別々に行い、その後、合体させても行いました。
その時点ではSWRは全域で良好で屋根に据え付けた後、ヒゲ調整を行いました。

しかし、長過ぎた同軸ケーブル30mを15mにカットした所、、SWRが激変でした。
また、最初から調整の事態です。 目的周波数からもずれていました。

地上テストの段階から同軸ケーブルを15mとしていたら結果は変わっていたでしょう。
それと、SWRメータの不具合は失念でした。

ヒゲ調整では各周波数ごとの寸法が異なります。
どのくらい周波数を移動できるかの目安をメモしてます。
切り過ぎるのも困るので少なめにカットするしかありません。
しかし、電線を足す事もありました。 圧着端子を使うと便利ですが半田付けとブチルゴムで
テーピンングもやっておきました。
  7M帯:14cmで100Khz、14帯:3.5cmで100Khz
 21M帯:1.6cmで100Khz、28M帯:1cmで100Khz、5cmで500Khz


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空芯コイルの計算は下記を利用させて頂きした。
ソレノイド・コイル 設計 ツール
http://gate.ruru.ne.jp/rfdn/Tools/ScoilForm.asp#


スミスチャートでの設計方法は下記を参考にさせて頂きました。
https://www.qsl.net/jh5esm/experiments/loading_antenna_design_j.html




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